「アブノーマル、そしてエロティックな表現を斜めに思考するフォト・シークエンス」を標榜して2000年から写真家活動を始めた渡邊安治。今回の個展では、ストーリーを編み出して組写真を製作した「Tokyo Girls」の、誘拐されて監禁されている少女、家出して旅する少女、潰れかけたお寺の後継ぎにさせられた少女、などのシリーズの一部が展示されている。「Tightened Life」のシリーズは、「ドールメイク」を標榜して活躍するヘアメイク&スタイリング・アーティストの双木昭夫(なみき あきお)氏との共同作業で、多感で移ろいやすい少女の危ない精神性を表現したシリーズであり、これらの作品もそれぞれの物語の一部を切り取ったものである。